Blogブログ

「株式会社 ミキ 新商品展示会 2/22」(静岡市 福祉用具 レンタル 新商品)

株式会社ミキ様の新商品展示会に最新情報収集と福祉用具選定に関する知識を習得する為、見学に行って来ました。

空気で支えるナチュラルシーティング車椅子「AIR FITZ エアフィッツ」をご紹介します。


車椅子は常に自分の身体と接している靴のような存在です。シーティング(長時間座位を続ける方の心身機能や生活状況を考慮し、良好な座位姿勢が確保できるように、車椅子を調整する事)も靴ひもを縛るように手軽に扱えたらという思いから実現された車椅子です。


○空気圧で調整する「ナチュラルシーティング」
座位調整は体型や環境に合わせて、骨盤を安定させ、体圧が分散できる座クッションの選定や背張り調整をしたりと複雑です。エアフィッツは、腰掛けて座面・背面クッションの内圧を調整、体重や体型に応じた良好な座位姿勢を簡単に整えます。

〈エアセルクッション(座)〉
座っている時の支えとなる坐骨の減圧、お尻全体の圧の分散が骨盤のバランスと安定を保ち、前ずれする事や斜めに座ることを防ぎます。また、大腿部の支えにより下肢安定することで、上半身の安定も保てます。

〈エアセルクッション(背)〉
骨盤と体の側面を左右からサポートすることで、体幹の傾きやネジレを抑制し、斜めに座ることを防ぎます。背中全体で体重を支えるようになるため坐骨の圧も軽減できます。また、お尻後部の隙間を埋めて、背中の接触面積を増やすことで骨盤の後傾を抑制し、背中が丸まり前ずれすることを防ぎます。

○クッション内部の仕組み
空気室内は、空気が漏れないような気密構造になっています。その中には、耐久性のある弱低反発弾性で「連続気泡体のウレタンスポンジ」が収納、必要以上に膨らみ過ぎないように、また安定感を増やすためにウレタンスポンジに内カバーがしっかり接着されています。バルブを開くと、ウレタンスポンジの気泡に空気が含まれてクッションが膨らみます。クッションを圧迫することで、ウレタンスポンジの気泡の空気が放出され、頃合いでバルブを閉めます。気密構造のため、空気が流入しないので圧迫されたままの形に形成される構造になっています。

良好な座位姿勢は、「視野が広がる」「両手が使えるようになる」「上手く食べられるようになる」「車椅子を楽に自走できるようになる」など期待できます。エアフィッツによる良好な座位姿勢は本人の自立支援を促し、生活の質を大きく変え、介助する側の負担軽減にもつながると感じました。機能がどんどん新しく改良される事により少しでも車椅子での生活が安全・快適になればと考えます。