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2020年、売れたものランキング:上位は衛生用品(全国約4,000店舗より収集している小売店販売データ、SRI®全国小売店パネル調査より)

今年、日用消費財の中で何がより売れたかを、推定販売金額の伸びから振り返る「2020年、今年売れたものランキング」が発表されました。

【1位】はマスクで、販売金額は前年比425%に。例年、インフルエンザ予防や花粉症対策として一定の需要があり、ここ10年ほど市場拡大が続いていましたが、コロナ禍により販売金額が大きく伸びたそうです。

【2位】は殺菌消毒剤で302%。傷口の消毒などを除いた手指消毒剤に限定すると、さらに数字は跳ね上がり、販売金額は前年比910%となったそうです。公共施設やレストラン、スーパーなどの入り口に置かれるようになった手指消毒剤。個人で持ち歩く生活者も増えているようです。

【3位】は体温計で249%。新型コロナの主な症状として発熱があげられることもあり、こちらも需要が殺到して一時品薄状態が続きました。また施設の入り口などでの検温でもよく使われる非接触型のニーズが増えたことも特徴のようです。

【4位】・うがい薬(220%)、【5位】・ぬれティッシュ(179%)、【7位】・せっけん(143%)と、衛生用品が続いたのも特徴的で、この伸び率は例年なら1位を取れるほど大きなものでした。コロナの予防には3密を避けるとともに、手洗い・うがいが有効と言われていますが、それを積極的に行っている人が多いことが購買データからもうかがえます。

昨年の売れたものランキングはタピオカ人気にけん引されデザートドリンクが1位でした。しかし今年は新型コロナの影響で、人々の生活同様に、売れたものも大きく様変わりした様です。今や街中ではマスクをしていない人がほとんどいないことを考えると、まさに今年を象徴する結果だったと感じました。来年は明るい話題の商品が売れる事を期待します。